裕福になるための基礎力づくり
キャッシュフローゲームとは

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ボードゲーム

お金のことを勉強したいけど、本を読んでいるだけではなかなか身につかない。そんな人は、金持ち父さんのキャッシュフローゲームをやってみることをオススメします。私も四季報や株式関連書を読み漁って、損益計算書や貸借対照表、キャッシュフローについて勉強していましたがインプットだけでは感覚が掴みにくく、なんとなくわかった気になって全然わかっていないといった状態になっていました。都市部ではキャッシュフローゲーム会などが数多く開催されているので試しに参加してみると、学びながらアウトプットも一緒にできるので、わからないところがクリアになって知識を深めることができます。私も以前何回か参加していましたが、このゲーム自体、楽しみながら金持ちの思考方法が学べるというのがコンセプトになっていることもあり、初心者でも繰り返しプレイするうちに自然とお金の運用方法を感覚的に掴むことができます。今回はキャッシュフローゲーム(101)の概要とルールなどをまとめてみました。もし興味をもったら是非挑戦してみてください。

ゲームの目標

総支出を超える不労所得を獲得し、ラットレースを抜けてファーストトラックへ進む

「金持ち父さん、貧乏父さん」を読んだ人ならわかると思いますが、「ラットレース」とは自分が働き続けないと収入が止まってしまう、サラリーマンや自営業者のことをさしています。「裕福」の定義とは単純にお金を持っているというだけでなく、自分の「時間」と引き換えにお金に変えずに、不労所得で支出を補うことができ経済的自由を獲得できているビジネスオーナーや投資家のことをさしています。

また、ゲームの最初にファーストトラックのますの中から、人生のゴールを決めチーズのコマを置いておきます。一応このゴールを達成できれば、ゲームクリアとなりますが、人生同様そこで終わりというわけではなくいつまでも続けることができます。終わりがないため、あらかじめ1~2時間程度のゲーム時間を決めておく必要があります。基本的にラットレースにいるときの思考方法が重要ですので、今回はファーストトラックの説明は割愛します。

ゲームを始める前に

職業を選択

エンジニア・パイロット・警察官・医師など多くの職から1つの職業を選び、損益計算書と貸借対照表に職業に書き込まれている情報を書き写します。その後、監査役(右隣の人)に確認してもらいます。この職業選択では、単純に給料が多く貰えそうな医師やパイロットの方が有利に思えますが、あくまで総支出を超える不労所得を得るのが目標なので、給料が多い仕事はその分支出も多く、難易度が高い傾向にあります。

キャッシュフローと貯蓄をプラスした金額を受け取る

まず、銀行役の人を決めその人から現金を受け取るようにします。キャッシュフローは収入から支出を引いた額です。また、貯蓄は受けとったあと忘れずに貸借対照表から消す必要があります。

サイコロを振る順番を決める

参加者でサイコロを振り一番大きな目が出た人を起点とし、時計周りでサイコロを振っていきます。

ラットレース

サイコロを振り、ボード内側のラットレースのますを回りながら毎月のキャッシュフローを増やしていきます。ますの種類は下記のようになっています。

Pay Check(お給料日)

このマスで止まる、または通りすぎた場合、毎月のキャッシュフローの金額を銀行役の人に請求します。もし請求を忘れてしまうとその月のキャッシュフローが貰えなくなってしまうので注意しましょう。

Opportunity (オポチュニティ、投資のチャンス)

Small Deal(小さな取引 5000$以下の取引)もしくはBig Deal(大きな取引 6000$以上の取引)から1枚引きます。Big Dealは6000$以上持っていれば引くことができますが、6000$では買える資産の幅が狭いため、Small Dealである程度貯めてから引いた方が効率が良い場合もあります。Opportunityはこのゲームの肝で投資判断は頭を使う必要があります。株式は現在値が安い時に買って他の人が出した株式カードが高値の時に売り払うようにします。現実ではありえませんが、このゲームは投資先企業が経営破綻することはありませんので、1株1$や5$のときは全て買いとなっています。このゲームは空室、滞納・天災などのリスクが起こらないため、不動産はキャッシュフローがプラスが多い物は積極的に投資するべきです。しかし、全般的に小さな利益しか得られない投資はしない方が良い場合もあります。ゲームを繰り返すうちに感覚はなんとなく掴むことができると思います。

このゲームには銀行ローンも存在しており、1000$単位で借りることができます。ただし、月々10%の高金利のためできればローンは避けた方が無難です。どうしても購入したい不動産を引いた場合やキャッシュフローが確実にプラスになる場合のみ使用しましょう。

TheMarket (マーケット、市場カード)

不動産やビジネスの売却のチャンスです。不動産やビジネスを売却する場合、売却額からローン・負債を差し引いたお金を受け取ります。資産は一度購入したらそのままではなく、より好条件の物件に乗り換えて行くのも重要になってきます。また、ビジネスのキャッシュフローが増えるカードも存在します。逆に不動産の差し押さえのカードもあるため、注意が必要です。

Doodads (ドゥーダッズ、無駄使い)

現実世界では無駄遣いも一種のストレス発散として、意味のあるものかもしれませんが、このゲームのなかでは単なる資金喪失イベントでしかありません。

Charity (チャリティ、慈善事業への寄付)

総収入の10%を支払えば、3枚コインを受け取り、コイン1枚につきサイコロを2回降る権利を得ることができます。コインは自分の番が回ってきたとき1枚のみ使うことができます。給料日が回ってくる速度も早くなるため、早期に資金を増やしチャンスを掴む確率も上がります。ちょっと偽善っぽいですが、他人に貢献すれば、自分にも良い見返りがあるということでしょうか。

Baby(ベイビー)

子供が生まれ、現実では非常におめでたいことではありますが、ゲーム的には支払いが多くなってしまうだけです。毎月の支払いに子供1人あたりの育児費を追加し、このますに止まるたびに子供の人数分の育児費を追加します。

Downsized(ダウンサイズド、リストラ)

リストラにあい失業すると収入が0になってしまいます。このゲーム内では自分のコマを横に倒し、2回休みとなります。また、求職中も支出はあるため、総支出の金額を支払います。ゲームでの現実でのこのますには止まらないようにしましょう。

最後に

このゲームでは投資のリスクが最小限に抑えられており、むしろ投資していかなければクリアできないようになっています。日本人はまだまだ「投資」よりも「貯蓄」の意識が高いため、このゲームに挑戦して「投資」に対するハードルを下げることに繋がるのではないでしょうか。もちろん、現実は甘くなく勉強し実践しなければ、ゲームほど簡単に儲けることはできませんし失敗する可能性もあります。しかし、自分の時間を売って給料を得る以外にも、経済的自由になるという生き方もあるという意識をもつためにプレイする価値があると思います。



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