photoshopの切り抜き画像に影をつけたい時、ドロップシャドウではなんとなく嘘くさくなってしまう。もともとの画像に影があるのだからその影を使いたいと思ったことはありませんか? photoshopはそんな願いも簡単に叶えることができます。
用意する素材
条件としては以下の画像のように ①影がついている、②背景が白である の2点をみたす画像を用意してください。
作業手順
対象物にペンツールでパスをつける
少し内側にパスをつけると綺麗に仕上がります。
影の選択範囲を作る
- 上記で作ったパスのコピーを作成
- Command(Ctrl)+T を押し、斜め下にずらす。(なるべく影を覆うように)
- パスのサムネイルをCommand(Ctrl)を押しながらクリックし、選択範囲を作る
- メニューバー > 選択範囲 > 選択範囲を変更 > 拡張 で選択範囲を拡張する。(今回は50pxを指定していますが、画像に応じてpxを調整してください。)
- メニューバー > 選択範囲 > 選択範囲を変更 > 境界線をぼかす で選択範囲をぼかす。(今回は100pxを指定していますが、画像に応じてpxを調整してください。)
マスクの作成
- 上記で作成した影の選択範囲と対象物の選択範囲を合成。(対象物のパスのサムネイルをcommand(ctrl)+shift クリックで選択範囲の合成ができます。)
- レイヤーマスクを作成
- レイヤーを新規追加 > 白でベタ塗り > 最背面に移動
①影のみ、②本体 2枚の画像を書き出す
photoshop形式(.psd)で保存するとデータが重くなってしまうので、今回は動作の軽い.eps形式で作成する方法を紹介します。
①影のみ画像
- レイヤーマスクで、対象物の影のみなるべく残るように、対象物の上部を消していく。
- photoshop eps 形式で保存
②本体切り抜き画像
- 本体のパスのクリッピングパスを作成
- photoshop eps 形式で保存
illustratorへ貼り付け
①影のみ画像を貼り付け、透明パネルで乗算にする。
②本体切り抜き画像を、影のみ画像とぴったり一致するように前面に貼り付け。
完成
2枚の画像をグループ化しておけば、どんな背景の上でも自然な影が表現できます。是非試してみてください。
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